1. m3.comトップ
  2. 海外ジャーナル
  3. RSV感染で入院の高齢患者、急性心イベントリスク上昇

RSV感染で入院の高齢患者、急性心イベントリスク上昇

2024年5月16日  JAMA Internal Medicine

米国で、呼吸器合胞体ウイルス(RSV)に感染した入院患者の診療録を集めたRSV Hospitalization Surveillance Networkのデータを解析し、入院中の急性心イベントの有病率と重症度を推定。50歳以上の成人6248例(中央値72.7歳、女性59.6%、心血管基礎疾患あり56.4%)を解析対象とした。主要評価項目は、集中治療室(ICU)入室、侵襲的機械的換気の実施、院内死亡などの重症転帰とし、重症転帰の調整後リスク比(ARR)を計算した。 その結果、心イベント発生の推定有病率は22.4%で、急性心不全が最も高頻度(15.8%)だった。急性心イベントは心血管基礎疾患のある患者の方が、ない患者よりもリスクが高かった[33.0% vs. 8.5%、ARR 3.51(95%CI 2.85-4.32)]。RSV感染した入院患者の18.6%がICU入室を必要とし、4.9%が入院中に死亡した。急性心イベントが生じた患者は、生じていない患者と比較して、ICU入室[25.8% vs. 16.5%、同 1.54(1.23-1.93)]と院内死亡[8.1% vs. 4.0%、同 1....